減価償却は人生をハッピーにする……といいね

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ぶっちゃけ、あんまりつっこまれると恥ずかしいんだけど。しかもプロからとか……。

「字面が強そう(賢そう)」とか「俺分かってるぜ感が出せる」とか「厨二くさくてかっこいい」とかも、正直よく分かるし。

 

恥ずかしながら改めて補足すると、ブコメでも書いたけど、要は「『物を買う=現金が減る=資産が減る』では無いよ、ということを理解すると、経済観念がガラッと変わるんじゃない?」ということが言いたかったのでございます。

「100万円の軽自動車を買う」という行為を、正しく「現金←→軽自動車」という「資産から資産の置き換え」だと認識することで「一度に100万円も使っちゃうなんて贅沢だしおっかない」という発想よりは、多少なりとも大局的な視点に進むことができる。

それで、世の中の消費や投資に影響が出たり、経済にまで影響があったりするかは分からんけれど、知識を得た個人の人生は少なからずハッピーになるんじゃないかな、と。

 

でも、正直なところ、私もこんなにスターがつくとは思っていなかった。

自炊と同じく文化資本の一種だから、自然に身に付けた人には意識されないが、持っていないと生きていくのが苦しくなるとは思う。視点が逆で、会計の考え方が役に立つというより曖昧にでも取得していないと困窮する - mori99のコメント / はてなブックマーク

このブコメにあるように、理解している人にとっては何でもない当たり前のことでその意味が伝わりづらいし、理解していない人にとっては当然何を言っているのか分からないことだと思ったから。

はてなユーザーリテラシーだと前者の方が多そうなので「あれ、本当に意図が伝わってるのかな?」と私も疑問に思っていたところ。

むしろ「それなら、これから勉強したい」という気持ちの☆もあったのかな、と思っている。学んだ先に何があるかは、人それぞれなので、同じ納得があるかどうかは未知数だが。 - kash06のコメント / はてなブックマーク

案外、この辺りが真相なのかな?

 

100万円の車を買ってしまっても、必要なくなった段階でまた売ればいい。

 

私が言いたかったのは要はこれだけのことで、でも実感としては、これだけのことを理解していない人(理解していても肌感覚にまで落とし込んで理解していない人)は、思いのほか多い。あくまで主観だけど、かなり多い。

もう一度言うけど、はてなユーザーリテラシーからすると「何を今さら」的な話だと思っていた。でも、理解していない人にとっては、目からウロコ的な概念だと思うんだよね。

 

あと、私があえて今こんなことを書いたのは、昨今「非現金資産」を「現金」に変えるためのハードルが昔に比べてずいぶんと下がってきていると感じているから、という部分もある。

「出費」を分解しましょう、と。自動的に価値が減るもの、減らないもの。単発の出費と捉えるべきか、耐用年数で割って年あたりで考えるべきか。ヤフオクやメルカリは、多くの「消耗品」を「備品」に変更した、とか。 - deztecjpのコメント / はてなブックマーク

ちょうど、私が思っていたのと同じような発想のブコメがついていたので引用。

ヤフオクやメルカリは、多くの「消耗品」を「備品」に変更したってあるけど、これは本当にそのとおりだと思う。

100万円の軽自動車と言わずとも、何なら「鉛筆」だろうが「口紅」だろうが、何でも使いかけでキャッシュに変換できる時代になっている。

もっとも、そうやってメルカリを使いこなしているのは、おそらく複式簿記など知らない若い世代が中心なわけで、そういう意味ではあえて「減価償却」なんて理屈から入らなくても、それこそ「肌感覚」で彼らは資産と費用の違いを理解しているのだとは思う。

でも、そういった肌感覚を改めてロジックで理解し直すことで、より確固な経済観念が備わるのだと思うし、だからやっぱり、全人類が簿記3級のテキストを読むと、世界は今よりももっと良くなる(ハッピーになる)のではないかと思う訳なのです。

 

あと、最後にもう一度言うけれど、この話題、恥ずかしいから、みなさん、ぜひとも何卒お手柔らかによろしくお願いいたします。

よしなに。